2017年03月07日

蜜戯――放課後の彼女たち01


 夕暮れになるといつもあの頃を思い出す。かつて通っていた学校の前を通るとなおさら色濃く、過ぎた日の甘い熱情を思い出す――。

「は……ぁ、ん」
「ンンッ……ぅ、ふ」

 控えめな甘い吐息が混ざり合う。他には誰も寄り付かない小さな茶室で、彼女たちは互いの秘めたところをまさぐり合った。
 部活を終えた美奈と由衣は講師の先生が帰ったあと、居残り練習をするという名目で四畳半の茶室に留まっていた。

「ここ……硬くなってるよ」

 由衣はセーラー服の上から美奈の乳首に触れる。美奈は「ぁ、んっ」と小さく息を漏らした。
 由衣にホックを弾かれてゆるくなったブラジャーは胸の上にある。だから、セーラー服の上からでもそこに触れられると、由衣の指の感触がありありと伝わってくるのだ。

「私の胸を見て興奮しちゃった?」

 由衣が笑う。彼女はいまセーラー服とブラジャーを首のあたりまでまくりあげ、乳房をさらしている状態だ。そのふくらみはこぶりだが美しく、先端は色鮮やかでみずみずしさすら感じる。

「さわっていいよ……。美奈に、いじられたい」

 由衣が四つん這いになって迫ってくる。長く整えられた黒髪はふだんはとても清楚に見えるのに、こんな恰好では卑猥さを際立たせるだけだ。

目 次 l 次 へ


蜜戯――放課後の彼女たち02


 いつからこんな関係になったのだろう。
 由衣とは親友だった。いまは――何なのだろう。
 美奈はおそるおそる、むき出しになっている由衣の胸に手を伸ばした。人差し指がふに、とふくらみを押す。とてつもなく柔らかい。

「そこじゃ、ないでしょ? ねぇ、美奈……」

 誘惑してくる声音は艶っぽく、すっかり彼女のとりこにさせられてしまっている美奈はまったく抗えない。今度は由衣の、ふくらみのなかでも薄桃に色づいている部分に触れてみる。

「ん、はぁっ……」

 由衣の口から漏れ出た吐息は甘く、耳朶とそして下半身の蜜奥をくすぐる。じわり、と自らの愛蜜があふれてくるのを感じた。

(由衣も、同じなのかな……?)

 彼女も、私と同じように下半身の秘めたところを潤わせているのだろうか。
 美奈はわき腹がぞくりとわななくのを感じながら、硬く尖った由衣の乳首をキュッと指でつまんだ。

「ぁっ! ……つよい、わ」

 咎めるような調子で言われたが、由衣は心から嫌がっている様子ではない。

「……ごめん」

 一応は謝ってみる。由衣の頬は紅潮している。
 彼女は美しい。いとけなさの中に垣間見える女性らしさが、刹那的な美しさを生み出している。


前 へ l 目 次 l 次 へ


蜜戯――放課後の彼女たち03


 そんな由衣に、触れている。本来ならば触れてはいけないところを指でつつき、喘がせている。
 背徳感からか、蜜奥がさらに潤んできた。美奈はモジモジと内股をこすり合わせた。由衣はそれを見逃さない。

「さわってもらいたいの?」

 由衣に問われ、美奈はためらいがちに「うん」とうなずいた。

「ふふ……」

 挑発的な笑みを浮かべて由衣は美奈のセーラー服を乱し始めた。
 美奈は由衣と同じようにセーラー服の裾を胸の上までまくりあげられ、さらには両脚を大きく開かされた。

「湿ってるわね、美奈のココ……」
「あっ……ぅ、んん」

 白いショーツごしに湿った割れ目を押され、美奈ははしたなくもだえる。

「美奈、かわいい。私の指が気持ちいいの?」
「んっ、はぁ……! きもち、ぃぃ……ん、ンァッ」

 由衣の指が秘裂を上下にこする。執拗なまでにショーツを撫でられ、美奈は黒いセミロングヘアを振り乱した。

「あっ、ん……んっ、ぁあッ……!!」

 もう、じかに触れて欲しい。乳首にも刺激が欲しい。

「由衣……!」

 たまらず名前を呼ぶと、由衣はその美しい顔をニイッとほころばせた。人懐っこい笑顔だ。

「どうして欲しいの? ちゃんと言って、美奈」
「あ……ぁっ。乳首、さわって……? それから……ぁ、ソコ……! じかに……さわってぇっ」

 はしたないことばかり言っている。けれど由衣はこんなふうにハッキリ言わなければ満足してくれないのだ。

前 へ l 目 次 l 次 へ


蜜戯――放課後の彼女たち04


「もぅ、しかたないな」

 もったいぶったふうに言って、由衣はようやく美奈の乳頭に触れた。淡いピンク色のいただきを、人差し指でツンッと何度もつつく。

「はっ、あ……んっ、ふぁっ」

 つつかれるたびに嬌声が出る。

(由衣の指、つめたい)

 彼女は冷え性だ。そのつめたい感触がよけいにたまらない。

「ほら、気持ちいいんでしょ? もっと、っておねだりしてみてよ」
「も、っと……! 由衣、もっとぉ……っ」

 由衣は満足気に「ふふ」と笑い、美奈のショーツの端を指で持ち上げた。

「やだ、もうこんなにヌルヌルにしてるの?」

 嘲笑して、由衣は美奈の蜜口を指でくすぐる。

「ぁあっ、んぁ……ッ!」
「温かい。美奈の中……」
「ふ、ぁぁっ!」

 由衣の指が無遠慮に蜜道を行く。指は突如として入り込んできたというのに、何の痛みも摩擦もなく細い指が蜜襞の中腹まで達する。

「もっと奥まで行ければいいのにね……。そうしたら、もっと美奈を悦ばせてあげられるのに」

 ポツリと言って、由衣は指を激しく揺さぶりだす。

「ひぁぁっ!」
「だめよ、美奈。もっと小さな声で喘いで?」

 くすくすと笑いながら由衣が覆いかぶさってくる。畳の上に押し倒された。

前 へ l 目 次 l 次 へ


蜜戯――放課後の彼女たち05


「あ、はぁっ……!」

 由衣の乳頭と自分のそれが重なり合っている。ふたりの乳首はそれぞれに凝り固まっていて、互いに相手の乳首を弾いてしまう。しかしそれが、気持ちがよかった。

「ぁうう……っ! 由衣……の、も……さわらせて」

 彼女の秘所にも触れたい。由衣の蜜壷は潤んでいるのか、確かめたい。

「ん……いいよ……」

 由衣はピンク色のショーツをずるりと引き下ろし、秘所をさらした。手探りで彼女の下半身に指を添わせる。

(……よく濡れてる。もしかしたら、私よりも……?)

 いや、それはわからない。とにかく、由衣も興奮しているのだということが嬉しかった。
 美奈は膣口から蜜を絡め取り、彼女の肉粒をすりすりとこすり立てた。

「ひゃぁっ、ん!」

 由衣は高らかに、かわいらしくも妖艶に啼く。

「一緒に、イこ……」

 半開きになった由衣の口を、美奈はそっと塞いだ。


「――おはよう、美奈」
「うん、おはよう。今日は少し冷えるね」

 茶室の蜜戯から十数年間。いまでも美奈と由衣は毎日顔を合わせる。
 場所はマンションの前。それぞれの子どもたちを幼稚園に送り出したあとで、ふたりはしばしば何気ない立ち話をする。

「ねえ、今日はうちに来ない? イイもの買っちゃったの」

 歳を重ねても由衣の美しさは損なわれていない。
 美奈はコクリと小さく喉を鳴らした。

「うん、行く――」

FIN.

お読みいただきありがとうございました。

水無月はな

ポチッとよろしくお願いします↓